「神門」での昼食のあとは荒神谷遺跡に向かった。
ここはあの有名な古代出雲歴史博物館に飾られている358本の銅剣が出土した場所である。
またその出土数から銅剣だけに目がいきがちだが、銅鐸6個、銅矛16本も同時に出土している。
1箇所の遺跡からこれほど多くの青銅器が出土することは全国でも珍しく、特に銅剣358本はこれまで全国の遺跡で発見されてきたすべての銅剣の数をも上回る。
これまで神話世界でしか取り上げられてこなかった出雲地域。
そこに起こった歴史的大発見は日本のこれまでの常識を覆すほどのもので日本古代史学・考古学界に衝撃を与えることとなる。
それまで不明瞭だった出雲の古代史が再びその姿を我々の前に表した瞬間だった。
ことの起こりは1983年。
近隣に田畑のあるこの丘に新たな農道を建設する計画があった。
そこで調査員がこの近くを調査していると、ある1つの土器の欠片を見つけたのである。
そしてすべてはそこから始まった・・・。
翌年1984年。
谷間の斜面を発掘した際に銅剣が出土。
出土した丘の南側には「三宝荒神」が祀られており、そこからこの遺跡を「荒神谷遺跡」と命名。
その後、銅剣は全部で358本あることが確認された。
また、その翌年1985年に銅剣の周りにも出土品がないか検査したところ銅鐸、銅矛を発見したのである。
ちなみに銅剣はこのように規則正しく並べられた形で埋まっていた。
これを発見した人はいったいどんな心境だったのだろうか・・・。
しかしまだ、いったい誰が何のためにここにこれらの青銅器を埋めたかは分かっておらず、それも含めて出雲という土地は歴史とロマンあふれる町なのだと思う。
このすぐそばに「荒神谷遺跡博物館」があり、館内はそこまで広くないが当時の映像なども見れてなかなか楽しい場所であった。
そしてこのあと我々は大学までもどり、少し休憩。
その後大学前の「朝競り炉端 日本いち」という居酒屋で夕食を食べた。
松江の町は海に近いだけあって新鮮な海鮮物が名物である。
この大学前の「日本いち」も店主が毎日市場に行って新鮮な魚を仕入れてきているらしく、味は絶品。
また価格も安いのもポイント!
上のおまかせ造りは1500円だが他の造りも500~700円程度。
そしてオススメがこちらのアラの煮物「豪快おやじ煮」である。
アラ3匹分がガッツリと煮られておりボリューム満点。
しかも、これで750円というコストパフォーマンス。
これを頼むと結構腹が膨れるのである。
あとはイカの姿揚げ500円くらいやアジのなめろうなど魚づくし。
みんな今回は酒もそこまで飲まなかったので会計は一人2000円程度。
私自身ほとんど酒を飲まないので、こういう飲み会は結構うれしい(一人当たりの金額が高くならないので)。
そしてその後、もうひとり電話で呼んで二次会をした。
今回の旅は昔の友だちといろんな話ができた。
これまでのこと、そしてこれからのこと。
そしてまた歩いて行く。
それぞれの道を。
最後に友だちに駅まで送ってもらった。
そのとき偶然だが、みんな違う方向のホテルをとっており、そこで解散。
みんなそれぞれの方向に歩いて行く。
これが人生なんだろなぁと思いながら私も自分のホテルの方へ向かって行った。
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