この前ふとした機会に最近の中学理科の教科書を見る機会があった。
その時の1ページにこういうものが載っていた。
何か物事に取り組む時の姿勢。
いわゆる「PDCAサイクル」である。
PDCAサイクルとは物事に取り組むとき
・PLAN(計画)をたて
・DO(実行)にうつし
・CHECK(確認)をし
・ACTION(改善)をしたのちにまたPLAN(計画)をたてる
といったサイクルである。
これを繰り返すことで物事をより洗練されたものへ昇華することができるわけである。
私がこの言葉を聞いたのは大学生のときだっただろうか。
ちょうど大学生協のバイトでPCの教室なるものの講師のバイトをしていたときのことである。
そのPCの教室では大学に必要なPCのスキルを大学生の目線で立って考え、それを教えていくという教室である。
だからレポートに必要なWordやExcelのスキルだとかプレゼンに必要なパワポの技術などを工夫して教えていた。
授業内容も我々スタッフがすべて決めていたので、その年によっていろいろ変化する。
また、1度授業をやってもうまくいくことは少ない。
そのとき次回の授業の改善に向けてPDCAサイクルを使っていたわけだ。
しかし、口で言うほどこの「PDCAサイクル」を使うのは簡単ではない。
やはりどこか計画倒れややりっ放しということがつきまとう。
そして生協を取り巻く環境がどこか惰性的な、つまりはPDCAサイクルのACTION(改善)を欠いたような状態になりつつあり、次第にCHECK(確認)すら満足にいかなくなっていった。
そんな体制に嫌気がさして私はバイトを辞めたわけだが、やはり組織として活動するならこのPDCAサイクルは必要不可欠なものだと私は思う。
上にも挙げたように、このPDCAサイクルをきちんと実行できている組織は少ない。
計画をたてるもそれをきちんと実行できず、そしてなぜそれが上手くいかなかったのか振り返りもせず、ただダメだったから次は別のことをしようと新たな試みに手を広げるといった様子。
これはまったくもってダメなサイクル。
いわゆる駄サイクルというものであろう。
おおよそこの駄サイクルに陥る一番の原因がPLAN(計画)の薄さが起因することにあると私は思う。
つまり、きちんとした計画をたてずにDO(行動)にうつすのである。
これでは、DO(行動)をしたはいいがどうなれば成功でどうなれば失敗かの明確な線引ができなくなる。
こうなると行動した時点で計画をたてた人間は満足してしまい、その後のCHECK(確認)などするよしもない。
そしてACTION(改善)もされないまま、次のPLAN(計画)を考える。
それもまた薄いものをだ。
そうして手当たり次第、行動にうつすのだがそれは何の生産性もないただの自己満足の結果に終わってしまう。
付き合わされる人間からしたら悪夢でしかない。
こういう駄サイクルを打開するのは難しい。
デフレスパイラルを脱却するかのごとく困難な事案がいくつものしかかってくる。
一番の改善方法はPLAN(計画)をたてる人間を変えることである。
そして組織そのものの意識を変え、きちんとPDCAサイクルができる環境を整える。
もちろん、そう単純にいく作業ではなく最悪の場合、自分がその駄サイクルに慣れるかもしくはそこから抜け出るかしか改善方法が見当たらない場合もあるだろう。
もしこれから何かしようと思ってるあなた。
PLAN(計画)をたてる前に、まずはPDCAサイクルの進め方、すなわち環境づくりから検討していったほうがいいということを助言しておきたい。
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おっしゃる通りです。
思い付きでの見切り発進ほどはた迷惑なものはありませんね。
某所の悪夢はまだまだ絶賛進行中。とどまることなく次から次へと、大安売りのたたき売り!いや、暴走迷走なんでもこい、大事故発生中なのに原因を作った本人は人に責任を押し付け、また次のDOしておりますわ。
「思いついたら即DO!」
もう標語にしちゃいましょうかね(-"-)
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��つっじさん
そうですか、そちらは相変わらずですか…^^;
やったら最後まで責任をとるまでが計画発案者の責務だと思うのですが困ったものです。
そして自分の中で良い部分しか見ないようにしてるのだから改善もされません。
あと私の作ったサイトはいつまで検索結果二番目に居続けるのか。
これもある意味見ものです…。