2013/08/09

天に架かる橋を見に行こう!

それは予備校に通っている時のこと…。


家に帰るために大阪駅のホームで電車を待っているといろんなアナウンスが聞こえてくる。
その中で「◯◯番ホームに参ります電車は特急「文殊」、天橋立行き…」という放送を幾度か聞いたことがある。


天橋立。


小倉百人一首でも読まれたことのある昔からの景勝地。
日本三景にも入っている有名な土地である。

その場所は大阪から更に北上し京都の日本海側にあることは知っている。
そしてその場所が海からの堆積物によってできた砂州が湾の対岸を結んでおり、そこに松林ができた大変キレイな景色が見えるところ。


しかし、それは知識である。
この特急に乗ればその地まで行けるんだなぁ、と思いつつも自分はいつもの電車に乗り込み大阪駅を去る。


そんなことを思いながらの予備校生活も今は昔の話なのだが、この前ふとしたキッカケが私のもとへ舞い込んできたのだ。




それは親が出張で豊岡の方に行くという話。
その送り迎えをして欲しいというのだ。


ふむ、豊岡といえばコウノトリの繁殖地として有名なところ。
「他に何かある?」と親に聞くと「いいや」との返答・・・。


つまり、豊岡に親を送るのはいいがその後は別の場所で時間を潰すこととなる。
そこで考えたのが「天橋立」である。





豊岡市から天橋立のある宮津市までは丹後半島を横切って約60kmくらいの距離である。
地道を走って1時間半くらいでいければ上々といったところ。



10時に豊岡で親と分かれるので、その後天橋立に向かっていろいろ見ても時間は余裕である。



これは行っちゃいますか?って感じで当日、無事親を豊岡で下ろして、ナビを天橋立にセットして車を走らせレッツゴー!


そうして11時過ぎには宮津、天橋立前に到着。
昼食にはちと早い。


腹ごしらえ前に早速天橋立を見ますかということで、ロープウェイの方に足を運んだ。






もちろん、ここに来るまでにすでに天橋立は目にとまっていたわだがそれを地上から見てもただの緑の線が対岸から対岸に架かっているだけである。


やっぱり、上から見てなんぼでしょう。


この付近で上から見られる場所は全部で4つほどあるらしい。
しかし、それらの多くは有料ロープウェイなどを利用して、展望台に登らないといけないそうな。
ちょっとメンドイね。




そういうわけで宮津から府中の方に架かっている天橋立であるが、よくポスターや写真にある風景はこの宮津方面、飛龍観展望から望めるらしい。


飛龍観というのはこの宮津側から見た天橋立が天を飛ぶ龍に見えるということから。
ちなみに対岸の府中からは「斜め一文字」、東西からはそれぞれ「一字観」「雪舟観」というらしいが、なんか「飛龍観」だけ特別視しすぎなような…。


まぁ、それはともかく近くの駐車場に車を止めて線路を渡ってロープウェイ乗り場の方に行く。



この線路、恐らくこれをずっと行くと大阪駅に通じているのだろうか。
ここからは単線のようだが、天橋立駅はいくつかホームが見える。



そしてこの先はどこに通じているのか。
恐らくこっちが来たところ豊岡の方であろうが、その列車から見える景色は恐らく実際に乗ってみないと分からないのだろう。




そしてすぐにリフト・モノレール乗り場がある。
ロープウェイではなかったね。




どうでもいい話だが、こう何気なく撮った写真も特に違和感なくキレイに写ってくれるんでデジ一は凄いと思う。


コンデジとかだとこうちょっとした日陰でもノイズが走ったり、ブレたり、光のあたってるところが白飛びしたり。
でかくて持ち運びにくいけど撮ってて安心なのはやっぱデジ一なんだよなぁ。



写真を撮りたいのでモノレールで上がってみる。
1時間に3本きてるらしい。


周りに客は少ない。
ベストな位置に座れるように早めから入り口付近に待機した。



そして出発。
運がいいというか一番最初に搭乗して一番前の座席を確保。


もうこうなりゃ遠慮なんていらない。
パシャパシャ撮りまくる。



一応、PLフィルターを通してるのでガラスの映り込みは軽減されているような気はする。



モノレールの横にはリフトがあります。



展望台は地上から130mの高さにあるらしい。
どんどん眼下に広がる風景は広がっていく。



そして頂上に到着。
暑いです。

ほんと暑い。



ちなみに展望台は遊園地になっているのですが、どこか昭和臭を感じますな。
もうちょっと落ち着いた雰囲気の展望の方が好みですが、ひつ昔まえの観光地ってこんな感じなのかな?



というとで早速天橋立を展望してみますか。
下の看板に股のぞきとありましたが、こうやって逆さに覗くと天地が逆転して天に浮かぶ橋に見えるらしい。



ちょっと曇ってる。
ですが確かにこれは絶景。


そして天地逆転してみよう。



確かにこれはなんとも言えない浮遊感。
昔の人は面白いことを考える。




まぁ、そんな感じで展望見学は終了。
暑いんで場所を移動することにした。


今日の空は望遠を撮るにはちょっとベストとは言いがたい空ですな。





帰りのモノレールでも一番前の席を確保して、できるだけ多く景色を堪能しておく。
空を見上げれば、鳶が3羽気持ちよさそうに飛んでいた。




下界に降りた後はせっかくなんで天橋立とその近くにある寺を見て回った。





この周辺には知恵とかの文字がちらほら見えるが、奥に見える寺こそ「知恩寺」。
「三人寄れば文殊の知恵」の「文殊堂」があるお寺である。


そもそも文殊とは知恵を司る菩薩のことで、文殊堂とはその文殊菩薩の像がある寺のこと。
この天橋立の知恩寺は日本三文殊の1つらしい。



近くで見るとこれはなかなか立派な門である。



早速門をくぐり、境内へと入っていく。



中にはこれはまた立派な塔と



正面に文殊堂がある。
今日は平日だが、夏休みとあってか多くの子どもを連れた観光客の姿が見受けられた。




そして境内の松の木にはこのような扇子状のおみくじが結ばれていた。
面白いものだが、紙と違って自然風化はしにくそうなので、回収が大変そうだ。



そして最後に天橋立の方に向かう。
この橋渡って松林の方に行くらしい。


左右の海ではマリンスポーツに勤しむ人たちの姿が見える。


案内板を見ると橋を2つ超えた先から天橋立になるのだろうか?




しかし、入り口におみやげ屋があったり海水浴用のグッズを置いていたりとちょっとイメージが崩れていく音を感じる。



2つ目の橋を渡るとこんな感じの風景なのだが、すぐ右手は海水浴場となっているのだ。




そんなもんだから海パン1丁でビーサン履いたおっさんとかもいるわけで。
どうも、日本三景を想像していたらどうも世俗的な何かを感じずにはいられないわけで。


景勝地ってもんは遠くからみてなんぼなのかしら?
まぁ、この天橋立も地元の人からしたら宮津と府中を結ぶショートカットコースで高校生とかは普通に自転車で通行してるのである。



このへんでもういいか、と思い天橋立を堪能しただろうと今きた道を引き返した。




ちなみにこれが天橋立キャラクターらしい。
ふむ。




天橋立付近の店に涼し気な飾りを見かけた。




こういう写真はぼかして撮るとまた味があっていいかもしれない。




そしてお昼はもちろん魚!


海沿いに来て魚を食べないなんてもったいない!!

というわけけで、宮津駅の近くの富田屋という店にて海鮮定食を頼んだ。



中は騒がしい感じがする。
席は多そうだが、駐車場は2台分しかなくいつも混んでいるらしいので、相席になることも想定しておかないといけないかもしれない。


そうして美味しい海鮮に舌鼓を打ちつつ昼食を終えた。

時間はまだ1時過ぎ。


親を迎えに行くにはまだ時間がある。
さて次はどこに行こうか・・・。












ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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