2013/08/15

菱竹のカツ丼  旅の始まり

お盆休みを利用して大学時代の友人に会うことになった。
3泊4日の旅。


皆元気にしてるだろうか?
昔のことを思い出しながら旅の支度をする。

大阪梅田から高速バスに乗り松江まで5時間ほど。

まずは梅田に向かうために近くの駅に向かうために家を出る。
とそのとき、親が川西の方に用事があると言う。


渡りに舟とはこのことか。
阪急の川西池田駅まで車で送ってもらって、そこから梅田駅まで切符を買う。



馴染みのホームに降り立ち、さてこれからどうするか。
時刻は12時過ぎ。


出発の1時半まで1時間以上ある。
どうせならここで何か食べていこうかと電車に揺られながらいろいろ考えていたのだが、そのときふと浮かんだ料理は・・・。


それは昔、小学校の頃に父親と兄と一緒に大阪に行った時の夕食で食べたカツ丼だ。
その店では丼の上にカツをのせるか別々に持ってきてもらうことができた気がする。


カツは銅製の浅い鍋に乗って卵でとじられた形で運ばれてくる。
あとはそれを丼に乗せてもいいしそのまま別々に食べてもいい。


値段はワンコイン、500円くらいだったか。
あのとき食べたカツ丼の味は今も忘れられない。


慣れない大阪の町を普段一緒に出歩かない面子で歩いたからか。
疲れた体に甘辛いダシの味が染み渡る。


そんな昔の思い出がふと蘇った。


あれは多分地下鉄、北新地駅の近くだったはずだが、あれから何度か思い出しては行こうと思い、思うだけで行動には移すことができなかった。
今回も、流石に北新地まで重い荷物を持って歩いてまた高速バス乗り場に戻るのは骨が折れる。


思い出は思い出だから美しいのだろうか。
今日もまたあの店には行かず、他の店で済ませようとする自分がいる。


しかし、せっかくカツ丼のことを思い出したのだから頭はもうカツ丼一色。
さてこの近くでカツ丼屋はないかとスマホを開く。


3番街の飲食店の並びにカツ専門店を幾つか見つけた。
しかし、そこも初めて行く場所。


地図を頼りに足を向かわせるが中々目的地にたどり着かない。
焦る気持ちを抑え、なんとか3番街に来たもののそこは人、人、人。


ちょうど昼食時だからだろうか。
どの店も最低でも5人は並んでいる。


もうそう時間に余裕はない。


グルっと店を見てみたがすぐに食べれそうなところはない。

仕方ないのできた道を戻り、JR大阪駅近くの高架下の食堂街に行ってみた。
交差点をわたってすぐの吉野家くらいしか利用したことはなかったが、中にいくつもの店がある。


ここなら空いてる店もあるだろう。
少し期待しながら、それでもどこかにカツ丼を思いながら店を見て回る。


あとで知ったがそこは「新梅田食道街」と言うらしい。
阪急側から入り、店の前に並ぶ看板を読んでいったそのとき。



昼間サービス丼の文字と共にかつ丼がメニューに並んでるではないか。

下の食品サンプルにもしっかりカツ丼が置いてある。


値段も750円とお手頃。
店も除き、空席があるのを確認すると迷うことなく入っていった。



菱竹。
創業80余年の老舗らしい。



店に入ってから気づいたがメインはうなぎらしい。
しかし、メニューも見ずお茶を持ってきてくれた店員にカツ丼と告げる。


結構歩いたので汗が吹き出す。
それを見てか、店員のおばちゃんが水を持ってきてくれた。


客は数人。
他の人に料理が運ばれていくが、そのとき「にしき丼」という単語が耳に飛び込む。
ん?それは何か?


店に出た後で食品サンプルを見たが、どうやらうなぎの蒲焼を卵で閉じた丼のようだ。
なるほど、それも美味しそうだ。


しばらくしてカツ丼が運ばれてくる。




赤だし付き。
ネギが大きめに切られており、ノリがかかっている。


やはり、個人的にはカツ丼といえば卵でとじた上のようなものを指す。
味噌だとかソースだとかデミグラスソースのはあくまでも邪道と思うのは私が関西人だからだろうか。



カツも下味がしっかりついており、脂身も適度に少なく美味しい。
やすいカツ丼は安い肉を使っていてそれだけで胃もたれしそうになる。


思いつきで入ってみてが、これはいいスタートを切れそうだ。


これから3泊4日松江の旅。
どんな旅になるのやら・・・。







ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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