最近は電車に乗って初めての土地に来ることが多いが、基本自分の足を使った移動は見るものをより鮮明にしてくれる。
車の移動などでは味わえない新鮮さを味わうことが出来るのだ。
そんな感じで朝から電車に揺られ駅を乗り継ぎ、11時過ぎには河内長野駅に到着したわけだが、約束の時間まではまだ1時間以上ある。
少し早いがこの時間になにか食べておこうと目的地を目指しながら、何か食事ができるところがないか当たりを散策してみるのだ。
中学校脇の細い道を歩いて行き、大通りに出たときに左右を見渡すと道を渡って右手にある店の看板が見えた。
少し考えたが信号が変わるのと同時にそちらの方に歩き出し、私はその店に入った。
回転寿司のチェーン店「くら寿司」である。
回転寿司の中では「スシロー」「かっぱ寿司」などに並ぶメジャーな寿司屋だろう。
早速入り口のドアを開け、レジの店員に「一人で。」と人数を伝える。
そしてカウンター席に案内され、ひとまず荷物を置き上着を脱いで落ち着く。
店員におてふきが渡され、さてここからが肝心だ。
回転寿司。
前に入ったのは半年前くらいだったか・・・。
無数のメニューの中から自分の空腹具合をみてベストな組み合わせを選んでいくのだ。
とりあえずまずは温かいものが欲しかった。
最近はカウンター上のインターホンでメニューを注文するのでなく前部タッチパネルを操作して注文を決める。
言い間違えや聞き間違いの起こらない合理的なシステムだ。
そして私は迷いなくまずは「きつねうどん」を注文する。
回転寿司屋にくれば昔からまずは腹のたまるうどんを注文させられてきた。
食べ盛りの子どもを回転寿司に連れてきた時如何にコストを抑えるかという主婦の知恵袋である。
昔は210円くらいだった回転寿司屋のうどんもいまでは294円。
約300円だ。
3皿分くらいであるが、3皿食べるよりは腹は膨れる。
ついでに体もあたたまる。
きつねうどんを注文し終わったら、少し当たりを見渡してみる。
カウンター横には粉末緑茶、わさび、醤油などがおかれている。
最初は気づかなかったが、メニューの後ろに七味唐辛子があった。
そして驚いたのがこちら。
最近のくら寿司では流れている皿にすべてカバーがかぶさっている。
初めて見るものだがどうやって取るのか最初はちょっと迷った。
レーンの上の案内でカバーの下部に付いてる穴から皿を握り、ちょっと上に引っ張ると取れるということは分かった。
だが、おっかなびっくりやってみるにはベルトの流れの速さが早すぎてちょっと焦る。
自分も年をとったなぁ・・・と感じる瞬間。
なぜなら、向かいの子どもたちは何の苦労もなくスッと皿を取り出していたからだ。
そうこうしてるうちにうどんがきた。
昔は店員が持ってきてくれたが、最近はそんなこのともない。
通常寿司が廻っているベルトの上に注文品用ベルトがあり、そこを高速で注文品が流れてくるのだ。
自分のところまで注文品がきたらブザーが鳴る。
そのブザーをボタンを押して鳴り止ませるというのは隣のおじさんの行動を見ていて分かっていた。
だが、ここで問題が・・・。
注文品を取り終える前にブザーを解除してしまった!
そうすると注文品を載せたままベルトが動き、うどんが回収されていく。
これはいけないと慌ててうどんを取ったため少しつゆがこぼれた。
近くで見てた店員さんも「大丈夫ですか?」と聞いてきたり。
見よう見まねではなかなかうまくいかない。
だが、高速でレーンを移動するためうどんは蓋がしてあり、バンドで固定されている。
こぼれたつゆも殆ど無くて特に大きな問題はなかった。
そしてうどんが来るまで寿司が流れるのをずっと見ていたが、とりあえず最初はマグロからということで「漬けマグロ」を取り、昼食開始だ。
まぁ、無難な味。
値段相応。
もちろん、美味しいところはもっと美味しいが回転寿司のチェーンとしてはこんなもんだろうといった味。
正直、スーパーのパック寿司よりは美味いと思う。
寿司専門で食材を大量入荷してるため、低コストでより高い品質のものを提供できるのだろう。
しかし、この完璧な合理化。
一切人が仲介しなくても注文できるサービス。
ある意味鮮度が命の商品を扱うくら寿司の一つの回答なのだろう。
注文すればすぐ来るし、サッと食べられる。
今回は「きつねうどん」に「漬けマグロ」、「焼きハラス」、「ハマチ」を食べて609円。
相変わらず自分は安上がだなぁとか思いながら寿司屋を出る。
たまにはこういう昼食も悪くない。
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