正月にいろんなゲームを出してみんなで遊んだ話は前にしましたが、その時トランプが1枚曲がってしまったんですね。
プラスチックトランプは紙製のものと比べ強度はいいんですが、やはり1度曲がってしまうとクセがついてどのカードか分かってしまいます。
カードゲームにおいてどのカードか分かるように予め印や折り目を付ける行為をマークドと呼び、もちろんこれは不正行為になります。
公平性が問われるトランプにおいても、他と見比べて差が分かるような傷や折れが1枚でも入ってしまった場合全部買い換えとなります。
もったいないけどゲームを楽しむためならしかたないことです。
というわけで、近所の家電量販店のおもちゃ売り場で買って来ました。
中は普通のトランプです。
トランプといえば裏がいろんな模様があるものや、キャラ物なんかありますが個人的にはシンプルな物が好きです。
以前は左の「任天堂トランプ」を使用してました。
結構気に入っていたんですけどねぇ。
値段も今回買ったものの2倍くらいしましたし・・・。
愛用してたものが壊れるのはやっぱやるせない。
また、見かけたら任天堂トランプも買っておきましょう。
ちなみに任天堂といえば花札ですね。
元々任天堂は1889年に花札の商店として創業した老舗だったんですね。
創業当時は全国色々な会社が花札を製造しておりましたが、1902年に骨牌税(トランプ類税)という税金が導入されまして、賭け事に使用されるカード類に税金がかかったわけです。
税金の導入に伴い、日本中の花札業者が次々と廃業していきましたが任天堂は当時、輸入品しかなかったトランプに目をつけ、1907年に日本で初めてトランプを国内生産するわけです。
これが馬鹿売れして一躍、日本有数の花札・トランプ業者となったわけですね。
ですので、任天堂トランプは実は日本でも由緒正しいトランプなのです。
ちなみに戦後は色々苦労したらしく、社名もコロコロ変わりました。
プラスチックトランプも任天堂が1953年に日本で初めて製造・販売したわけです。
その後、ディズニーと提携して、ディズニーキャラクターの載ったトランプを販売するとこれが大ヒット。
昔は花札・トランプと言えば任天堂だったんですねぇ。
そして1980年代にはゲーム&ウォッチが大ブレイクして、これまであった借金も全部返済。
その後1983年にファミリーコンピュータを発売してからは、ゲーム機・ソフトメーカーとして世界の第一線を走り抜けてきたわけです。
というわけで、個人的には花札・トランプは任天堂なんですよ。
ちなみにうちにある花札ももちろん任天堂。
これだけは譲れません(笑
最後にトランプのちょっとした小話でもして今日は終わりにしたいと思います。
トランプには数字札と絵札がありますよね。
1~10が数字、11~13にはジャック、クイーン、キングの絵がそれぞれ書かれています。
現在の絵札はフランスのトランプが起源とされています。
それまでいろんな地域や国でいろんな絵のトランプが作られていたそうですが、フランスのトランプは絵札に実在もしくは伝説の人物を当てはめることがあったそうです。
そして16世紀のフランス、パリで作られたものが今日まで伝わってるということなんですが、その絵のモチーフが、
『キング』
・スペード:ダビデ王(旧約聖書に登場するソロモン王の父、古代イスラエル国王)
・ハート:カール大帝(中世のフランク国王)
・ダイヤ:カエサル(古代ローマの政治家)
・クラブ:アレキサンダー大王(ギリシア時代のマケドニア国王)
『クイーン』
・スペード:パラス(ギリシャ神話のトリトンの娘。もしくは友人であるパラス・アテナ)
・ハート:ユディト(旧約聖書に登場するユダヤの女戦士、もしくはカール大帝の子ルードヴィヒ1世の妻)
・ダイヤ:ラケル(旧約聖書のヤコブの妻)
・クラブ:アルジーヌ(シャルル7世の妻であるまりー・ダンジュー、もしくは愛人のアニュス・ソレル)
『ジャック』
・スペード:オジェ・ル・ダノワ(カール大帝の騎士)
・ハート:ラ・イル(ジャンヌ・ダルクの戦友)
・ダイヤ:ヘクトル(ギリシア神話に登場するトロイの王子)
・クラブ:ランスロット(中世騎士物語に登場するアーサー王に仕えた円卓の騎士の一人)
ということらしいです。
ただ、日本で広まってるデザインは、このフランスのカードを発展させたイギリスのカードに由来するため、特定のモデルはいないらしいですが・・・。
う~ん、古い絵札が使われたトランプもぜひゲットしてみたいなぁ。
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