前回は「カール・ツァイス フレクトゴン」について紹介していきましたが、今回は同じカール・ツァイス製の望遠レンズ「Carl Zeiss Sonnar 135mm F4」について紹介していきたいと思います。
Carl Zeiss製のレンズにはいろいろ名前があることは前に話したと思いますが、その中で「ゾナー Sonnar」の名を冠するレンズは主に望遠レンズであることが多いです。
前にソニーのコンデジ「RX-100」に使われているレンズは「Vario-Sonnar」と書きましたがそれとはあまり関係ありません。
レンズ名:Sonnar ゾナー
焦点距離:135mm
F値:F4~F22
最短撮影距離:1m
開放F値がF4と単焦点の望遠レンズとしてはそこまで明るくありません。
個人的にはこいつもF2.8くらいなら良かったと思うのですが、その分ボディが小さいのでしかたないのかもしれません。
また、レンズの縁にはレンズ名やシリアルナンバーが書かれていますが、「Sonnar」の刻印の左側に何やらマークがあるのが分かりますか?
これは旧東ドイツ、VEB=VolksEigene Betriebe (人民公社)時代のCarl Zeissにだけ付くマークらしいです。
戦前のものにも、現代のものにも付いてないそうなのですが、一緒に買ったフレクトゴンにはなかったですね。
その代わり、DDRの文字がありました。
年代に寄って違うのかもしれませんね。
絞り羽は6枚、絞りはキレイな6角形をしていますね。
やすいロシアレンズとかだとこれがいびつな多角形になってますが、流石はカール・ツァイスということでしょうか。
そういえばカール・ツァイスのレンズってピントリングの操作がかなりしやすいとネットで話題だったのですが、個人的には300度以上回転するピントリングは使いにくくて仕方ありません。
正直、180度でも一度握り直さないと回せないのに約1回転回すってどういうこと?
そりゃ、回転運動量が多いほうが正確なピント合わせというか微妙なピント合わせができると思いますよ?
特にカール・ツァイスのレンズみたいに適度に粘りのあるピントリングは操作性はいいです。
しかし、パッと目の前に蝶とかが止まった時に無限望に合わせてたピントを近距離まで合わせるためにピントリングをグルグル回すなんて無理です。
合わしてる間に蝶は逃げちゃいますよ…。
とまぁ、それがカール・ツァイスレンズに対するちょっとした不満です。
もちろんそれがいいんだろ!って人もいるでしょうし、そういったピントリング操作こそカール・ツァイスレンズだ!ってこともあるかもしれませんが。
まぁ、レンズについてアレコレ言うのはこのくらいにしといて、実際に撮った写真を見てもらいますか。
コーティングのせいかどうなのか、昔のレンズらしいちょっと無機質というか冷たい感じの色合いですね。
個人的には結構好きな色味です。
確かロシアレンズのテッサーのコピーであるインダスターがこんな感じの描写だったと思います。
135mmのレンズはAPS-Cで使うと換算約200mmとなります。
ちょっと普段使いには長めの単焦点レンズになりますが、正直今回試し撮りしてみてこれ1本でもなかなか楽しめるんじゃないかって印象を受けました。
ボケもキレイですし、ツァイスレンズらしい繊細な描写がなんとも言えません。
開放でも結構解像してますが、1段、2段くらい絞るとそれはもう素晴らしい描写です。
ほんとは今回の買い物はフレクトゴンが本命であとは安いから買い足した感じなんですが、流石は銘玉と呼ばれてるだけありますね。
今後持ち出したい1本になりそうです。
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