2013/07/30

銘玉を試す 3 ~ Carl Zeiss Tessar 50mm F2.8 ~

★Carl Zeiss Tessar F2.8★


これまでエキザクタマウントのCarl Zeissレンズ、「フレクトゴン」、「ゾナー」について紹介してきましたが、今回は買った3本のレンズのうち最後のレンズについて紹介していきましょう。





レンズ名:Tessar テッサー
焦点距離:50mm
F値:F2.8~F22
最短撮影距離:0.5m


Tessar(テッサー)レンズは、カール・ツァイスのレンズの中でも歴史のあるレンズで1902年にパウル・ルドルフ博士の手によって開発されました。




4枚の凹凸レンズがそれぞれ交互に配置されており、最後の3枚目、4枚目の凹凸レンズが貼りあわせてある三群四枚構成のレンズとなっております。


シンプルな構成ながらその描写には定評があり、様々なカメラの標準レンズとして製作されてきました。

また、1920年に特許が切れると世界中の様々なメーカーがテッサーをコピーし、またそれに改良を加えた形で変形テッサーとしてレンズを制作しました。


ある意味戦前から戦後にかけてのカメラ界の標準レンズとも言えるのではないでしょうか。


今回のレンズもそんな銘玉テッサーのエキザクタマウント版です。





これも旧東ドイツ製レンズです。
前の2本に比べ、値段は2分の1以下程度であったので、レンズの作りはそれなりです。
絞りリングやピントリングはちょっとチープな動きな気がします。


単にオイルとかが切れてるかもしれないだけかもしれませんが。
それでも普通の安価レンズよりはいい作りです。




50mmという焦点距離はある意味カメラにおいての標準距離。
昔からのスタンダードレンズとも言えますね。


これ以下の35mmだと広角ですし、これより長い85mmとかは中望遠になりますから。
それだけ使い勝手の高いレンズとも言えます。


カメラを勉強するときはまずは50mm単焦点レンズだけを使って何枚も撮れと言われますしね。


ただ、今回はNEX-6に装着するので1.5倍の換算75mmになるのでスナップに使うにはちと長めになります。
ポートレートとかにはちょうどいい距離かもしれませんね。




しかし、これらのエキザクタマウントのレンズ。
基調を黒としシルバーと黒の縞模様のリングに赤の距離計もじのアクセントはかなりデザイン的にキレイです。


最初は黒一色の方がいいんじゃないかってことで、フレクトゴンは黒ボディのを買いましたが、よくよくみてみるとこのゼブラカラーもいいですねぇ。


とても美しいレンズだと思います。
フレクトゴンの25mmか20mmの広角を買うときはゼブラカラーのにしようと思ってます。




古いレンズは文字とかが擦れて消えかかっているのもありますが、今回のレンズはどれもキレイです。
ただ、どれも絞りリングが軽く、ピントリングを調整してるときについつい触れてしまって絞りが変わるのは困りましたね。


もうちょっと固めでもいいんですが仕方ないですね。



まぁ、そんな感じで今回も撮ってきた写真を見せてから終わりとしましょう。





テッサーレンズも先に書きましたがシンプルか構造の割に深い描写を見せてくれるレンズです。




ちょっと絞って上げると全体的に締まった解像度の高い写真を撮ることができます。





このような木々の写真を撮るとレンズの性能差を測ることができます。
手前の草むらから奥の木の葉までしっかりと解像しているのが分かりますね。


う~ん!
これがカール・ツァイスレンズの描写なんですねぇ。


一番コンパクトなレンズですし、これ1本で撮影してみるのも面白いかもですね。
今回買ったレンズはどれも素晴らしい写りでした。


比較的キレイでピントがズレてることもなく、いい買い物でしたね。
サッと撮るのはAFレンズのほうがいいのでしょうか、じっくりピントリングを回しながらピントを合わせて撮影するMFレンズも使っててほんと楽しい。



NEX-6を持ち出すのがますます楽しみになりました。




ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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