多少相場より安めの価格を設定してはいたがこう食いつきがいいともうちょっと値を上げてても良かったかな?とか思うのだが欲を出せば墓穴を掘るだろうし素直に喜ぼう。
早速、売れた金で次にどんなカメラを買おうか物色してみる。
ターゲットはいつも持ち歩けるコンデジとデジ一のサブで使うミラーレス一眼。
コンデジといえば最近はかなり市場が動いており、各社力を入れた新製品がどんどん販売している。
特にハイエンドコンデジと言われる、いわゆるハイスペックモデルのラインナップがどのメーカーを揃ってきており、これからの動きも見逃せない。
そんなハイエンドコンデジは一体普通のコンデジと何が違うのだろうか。
カメラそのもの作りとかレンズとかセンサーとか機能とか、いろいろ各社こだわりがあるのだろうが一番の違いはやはりセンサーサイズであろう。
センサーつまりは画素素子の大きさはカメラの画質に大きく関係してくる。
こちらが各センサーのサイズ比較となるのだが、通常のコンデジは一番左下の「1/2.3サイズ」を使用することが多い。
ハイエンドコンデジと言われる機種はそれより大きい「1/1.7サイズ」から最近ではとうとう「フルサイズ」センサーを搭載したデジカメまで登場したのだから驚きだ。
まぁ、その機種はコンパクトデジカメと言うには流石に大きすぎるが、レンズ交換式カメラでない固定式カメラにもフルサイズセンサーを積めるほど今の製造技術が向上してきたということだろうか。
とりあえず、今話題の各社のハイエンドデジタルカメラでも見ていこう。
-フルサイズ搭載機-
SONY RX1
有効画素数:2430万画素
センサーサイズ:35mmフルサイズ
開放F値:F2.0
価格帯:\192,180~\249,449
まさに現在のコンデジ界の王者。キング オブ コンデジである。
その大きさもキング級なのだが、やはり特筆すべき点はデジタル一眼カメラにおいても最上位機種にしか搭載されない「35mmフルサイズセンサー」を搭載しているということ。
そのため最上級の描写性能をもつ。
ただ、レンズは固定式だしそこまで小さいわけでもないので汎用性、携帯性にはかける。
ソニーの技術の粋を垣間見ることができる1台。
-APS-C搭載機-
SIGMA DP1 Merrill
有効画素数:4,600万画素
センサーサイズ:APS-C
開放F値:F2.8
価格帯::\71,361~\89,800
シグマが販売してるコンデジMerrill3兄弟の一人。
他に違う焦点距離を持った兄弟が2人いる。
シグマは他社とは違った特殊な画素素子「Foveon センサー」を使ったデジカメを販売しており、3層構造の特殊センサーは従来のデジカメセンサーより優れた解像感を得ることができる。
ただ独特な操作感やちょっとピーキーなところは玄人向けといったところ。
Nikon COOLPIX A
有効画素数:1,616万画素
センサーサイズ:APS-C
開放F値:F2.8
価格帯::\77,999~\126,649
あのNikonが満を持して販売したAPS-C搭載のハイエンドコンデジ。
同社のデジ一に使用されてるセンサーと同じ物を搭載しており、上の2機種がレンズ固定のカバーなしだったのに対し、沈胴レンズにレンズカバー搭載でとても持ち運びしやすくなっている。
これまでのNikonはあまりコンデジの方には力を入れてないんじゃないのかと言いたくなるくらいの間の抜けたラインナップだったがこの機種でやっと世界のNikonをみれた感じ。
ボディの質感や操作感はとてもよく、起動速度やAF速度も文句なし。
ちょっと気になる1台。
FUJIFILM X100S
有効画素数:1,630万画素
センサーサイズ:APS-C
開放F値:F2.0
価格帯::\106,180~\142,305
富士フィルムが出しているハイエンドコンデジ。
そのレトロっぽいデザインは最近のフジのハイエンドカメラ共通で、レンズ交換式のX-Proやこの機種の下位モデルX20も今感じのデザインです。
まぁ、かたちは今となっては懐かしいレンジファインダーカメラによく似たスタイルでEVFとOVFを組み合わせたハイブリッドビューファインダーも大変画期的であり化粧品ばっか売ってんじゃなかたんだなと思わせてくれる1台ではある。
が、個人的にはどうも質感が気に入らない。
なんか安っぽい。本家ライカに対するロシアンコピーライカみたいな感じ。
ギラギラの銀色塗装と艶っぽい合皮のせいだろうか?
RICOH GR
有効画素数:1,620万画素
センサーサイズ:APS-C
開放F値:F2.8
価格帯:\83,785~\101,287
個人的には今年一番の期待の星ですね。
RICOHから満を持して出されたのは、これまでの1/1.7型センサーより大きな素子APS-C素子を搭載したGRシリーズ。
その名も「RICOH GR」。
これまではフィルムカメラGRシリーズのデジタル版ということで「GR DIGITAL」略して「GRD」を冠してたんですが、今回からDが消え「GR」として生まれ変わりました。
ものとしてはこれまでのAPS-C搭載コンデジの中でもっともコンパクトで描写にも定評があります。
特にNikonのCOOLPIX Aとはライバル関係に当たるわけですが、総合描写性能はCOOLPIX Aが上ですが操作感やもろもろトータルで考えるとRICOH GRが上でしょうか。
とこんな各社今までデジタル一眼カメラに搭載していたような大型素子をコンデジに搭載して販売するようになってきてるわけです。
それは恐らくスマホなどが浸透するにつれ、低価格帯コンデジではスマホのカメラと差が出せなくなってきてるからでしょうね。
差別化という意味で高級コンデジを出して巻き返しを図ってるんですね。
そして最後にもう一台紹介。
SONY サイバーショット DSC-RX100
有効画素数:2,020万画素
センサーサイズ:1インチ
開放F値:F1.8
価格帯:\45,790 ~ \63,800
私が今もっとも欲しいコンデジSONY DSC-RX100です。
RX100はAPS-Cほど大きくはありませんが、それでもボディサイズを考えるととても大きな1インチセンサーを搭載しております。
上のセンサー比較図を見てもらえばいいですが、「1インチセンサー」はこれまでのハイエンドコンデジの主流であった「1/1.7型センサー」の2.7倍もの面積をもち、その描写も当然解像度のある美しい絵を生み出すことができます。
また、レンズもカール・ツアイス製の物を搭載しており、大きさもかなりコンパクトなのである意味現時点でのコンデジの性能比較では一番といえるかもしれません。
とまぁ、こんな感じで今のコンデジ業界はかなり賑わっているのです。
この夏までのモデルはもう出尽くした感じですが、また今年も年末に向けて様々な商品が出てくるでしょうね。
ただ、そうやって賑わっている業界とは裏腹に今日こんなものを目にしました。
ペンタックスと旧旭光学工業として戦前から存在するカメラメーカーとは老舗の会社であり、日本で始めて一眼レフカメラ「アサヒフレックス」を販売した会社でもあります。
社名のペンタックスとは、一眼レフのファインダーに使用する「ペンタプリズム」に由来します。
私自身はあまり関わりのある会社ではなかったのですが、私をこのカメラ趣味に導いた友人は高校の写真部時代からずっとペンタックスのフィルムカメラを使っており、結構なペンタックス派だったのですが、今回ペンタックスの名称が消えるかもとのことで悲しんでました。
もともとフィルムカメラ時代は大手メーカーだったペンタックスですが、カメラがデジタル化に移行するにしたがって勢いをなくしていき、2006年にはメガネレンズ等でよく聞くメーカーHOYAに吸収合併され、そして2011年にはそのHOYAから分離されましたが、それをRICOHが買収する形でペンタックスリコーイメージング株式会社としてやってきました。
カメラのブランドとしてはこれからも「ペンタックス」と「リコー」両方でいくらしいですね。
まぁ、そんな感じで流行る企業があれば衰退する企業もある。
またひとつカメラメーカーが消えるのはちょっと悲しいことですが、ペンタックスはリコーとして頑張っていってほしいものです。
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