2014/04/29

ドラえもんと私 その1

今回発売されたのBUMP OF CHICKENのアルバム「RAY」の中に収録されている「友達の唄」。
これは『劇場版ラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』の主題歌でもある。




BUMPのメンバーもドラえもんが大好きでオファーを貰うちょっと前にもメンバーみんなでドラえもんの映画の上映会をして楽しんでいたらしい。


ガッチャマンの「虹を待つ人」は先に唄があり、それを聴いて気に入った監督が映画に使うことを決めたらしい。
しかしこの「友達の唄」は先にオファーがあり、そこから唄を作ったのである。


BUMPが感じてきたドラえもんに対する気持ち。
そして子どもの頃に見たときに感じた気持ち。
そういった思いがこの曲には込められている。

インタビューでBUMPのボーカルで作詞・作曲をしている藤原さんはこう答えている。


いざ曲を書くとなったときは、『鉄人兵団』で一番思い入れのあるシーンを思い浮かべましたね。
終盤の、のび太とリルルというメイン・キャラクターの友情を巡るシーンなんですけど。半壊状態にある街の地下鉄の階段で想い悩むリルルがしゃがみ込んでいるんです。それをのび太が見つけるんです。で、リルルは振り返って笑うんです。子供の頃からそのシーンが特に印象に残っていて。『鉄人兵団』はもちろん映画版も観たんですけど、どちらかというとマンガ原作の記憶のほうが強くて。家にコミック版があって何度も読み返していたから。




メンバー内でも3本指に入る作品と答えている『鉄人兵団』。
その漫画版のシーンがこちらである。


うちにも劇場版ドラえもんの原作コミックがいくつもあるが、なぜか鉄人兵団はボロボロ。
多分私も何度も読み返したんだろうなぁ。


ホントは射撃の名手であり、先の作品宇宙開拓史では殺し屋ギラーミンにも早打ちで勝った経験をもつのび太が撃つのをためらい逆に撃たれてしまう。

物語の終盤でもあるこのシーンは私も印象的で、鉄人兵団と言われたらまずこのシーンとあとはラストのシーンを思い浮かべてしまうのではないだろうか。


ロボットであるリルルと人間であるのび太たちとの様々な事情を挟んだ中での友情。
立場や種族を超えてもお互いに分かり合うことができる。
ドラえもんの作品を通していつも藤子不二雄先生が伝えようとしていることがこの作品にももちろんある。


ちなみに私は新ドラえもんの劇場版はあまり見ていない。
別に新旧比べるわけでもないが、私の中では原作コミックがそして旧ドラえもんアニメの存在がでか過ぎて、新しいドラえもんが入ってくる余地がないのだ。


もちろん、新しいドラえもんにもいいところはたくさんあって、実際興行収入は過去とは比較にならないくらい売れている。
きっと子どもの頃ドラえもんで育った親がまた自分の子どもにドラえもんを見せようと行っているのかもしれない。
世代を超えて同じ話題で盛り上がれるということは大変ステキなことだと私は思う。




だが、新ドラえもんもいいけど個人的には旧ドラえもんも見せてあげてほしいなと思う。
今のテンポや各キャラの立ち位置、セリフやシーンがちょくちょく変わっている。


旧ドラえもんの劇場版の原作はもちろん藤子不二雄である。
劇場版を作るときにそれ以前に描いてきた短編の話をリメイクし、劇場版に新規描き起こしているのだ。
ドラえもんの最初の劇場版、のび太の恐竜もそれが生まれる前にあった短編をリメイクしているのだ。
最初の話は一緒で、短編のほうではぴーすけを過去に返すだけで終わっていたのだが、劇場版はそこからさらに物語が始まっていく。


そういうドラえもん原作者が生で描いてきたものが脚本を務めているのだから、私はやはりそっちの方を見てしまう。
ちなみに藤子不二雄先生はねじ巻き都市冒険記の原稿を描いている途中でこの世を去った。
机にはねじ巻き都市冒険記の未完成の原稿が置いてあったらしい。


ねじ巻き都市冒険記の原稿を描いているときは、藤子不二雄先生はスタッフにも前もって大筋を伝えていたことやのび太の部屋の小物など細かく描いた原稿などを回していたらしい。
ねじ巻き都市冒険記はおもちゃたちに命を吹き込み、そのおもちゃたちが自分たちの街を作る話であるが、もともとそのおもちゃはのび太や登場人物が持っていたものである。
そういう意味で部屋の小物とかは物語にとても密接に関わってくるため先生も拘りたかったところだったのだろう。
今回の作品はまるで元から自分の遺作になることがわかっているような対応で描いていたらしい。
自分がいなくなったあともちゃんと作品が仕上げれるように心配りをしてくれていた藤子不二雄先生にはただただ頭がさがる。


そんな感じで私もかなりのドラえもん好きだから、私の好きなBUMPも同じようにドラえもんを愛しそしてそのドラえもんのために曲を書いてくれたのは大変嬉しいことなのだ。
肝心な曲についてあまり話してないが、それは実際に聴いてみて感じて欲しいと思う。


BUMPが感じてきたドラえもんの思い。
特にのび太を思い浮かべて描いたらしいが、それが皆さんにも伝わってくると思う。


今度私も新ドラえもんの劇場版を見てみようかなぁ。




ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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