もともと親同士が知り合いで、途中海外に転勤しており私自身彼らの家族とは高校になるまで面識がなかっただが、色々趣味が合ったりして高校以降、大学に入った後も地元に帰ってくる度中まで集まって遊んだものである。
お互い社会人になったとうことで、たくさん積もる話もあるだろうが、ちょっと食事でもしないかということで、いつものカレー屋「ジャガタマハル」でランチをした。
最後に合ったのは私が大学の時だからもう何年だろうか?
別に何十年と合ってなかったわけではないが、お互い変わってしまったのかもしれない。
新しい場所、新しい生活、新しい人生。
そうやって時は流れていくんだなと感じる次第である。
前から帰ったらまた会おうとメールでやり取りしていたので、変える前に東京駅でお土産を買ってくれたらしい。
「高校生っぽいお土産だけど」と笑いながら渡してくれたビニール袋には電車を模した缶にクッキーが入っていた。
早速、その日の晩にコーヒーを入れながらいくつか食べながら、高校時代を思い出す。
一体あれから何年か・・・。
指折り数えてみようとしたが、片手を全部おり終えた時点で数えるのをやめた。
正直、ちょっと前の出来事だと思っていたのだが、あれからそれぞれお互い別の道を歩いてもうそれだけの時間が経っていたのだ。
そういえば年をとるにしたがって、ノスタルジーな気分に浸ることが多くなった。
そしてそんな感じの曲を選んで聞いてみたりしている気がする。
私はケツメイシが好きなのだが、彼らのアルバムには毎度1曲程度はこういうノスタルジックな曲が入っているのだ。
例えば、
ケツノポリス2では「トモダチ」、ケツノポリス3では「家に帰ろう」、ケツノポリス4では「東京」などなど。
もともと「トモダチ」の曲を気に入ってケツメイシを聴き始めた。
あれはちょうど中学校を卒業する頃だったか。
私のいた小学校は結構小さく、そしてそれと比較し中学校はとても大きかった。
そんなこともあってか小学校の頃は当たり前のように遊んでいた仲間が中学時代では結構遊ぶ機会が少なくなっていった。
もちろん、相手もこっちも別の仲間と遊ぶようになったということだが。
そして中学の卒業。
お互いそれぞれ別の高校に行き、今後また遊ぶ機会も少なくなっていくだろう。
そんなときにケツメイシの「トモダチ」が心に響いたんだと思う。
そして予備校時代はケツノポリス4の「東京」をよく聞いていた。
自分が大阪まで出るのに電車をよく利用してたからか。
そういった感じの曲がよく耳に残るようになった。
もちろん、高校時代の友だちはみんな別の道、別の場所、別の人生を歩いて行ったので一人取り残された感じがしていたのかもしれない。
そんなとき東京に行って生活するといった歌詞に友だちを重ねていたのかもしれない。
そして大学時代。
私もとうとう地元を離れ別の場所で一人暮らしを始める。
そうするとケツノポリス6の「街並」の歌詞が身につまされるわけだ。
なんせ地元に帰ってくる度景色が変わる。
高速バスに乗り、大阪に降り立ったとこから阪急デパートはドンドン改装され、大阪駅も工事が進む。
途中降りる宝塚駅も改装されていき、まるで浦島太郎気分だ。
まさに
そこから見えるか 変わりゆく街並
ゆっくりとだが 動いていく明日に
通ったあの道も アスファルト
もうすぐ あの空き地も無くなるよ
である。
そして大学も4回生のころ。
次の進路を決める時期がくるわけだ。
そんなときケツノポリス5の「トレイン」をよく聞いた。
今まであまり好みじゃなかった曲だ。
どっちかというと同じアルバムなら「旅人」の方が好きだったのだが、この時期から過去を思うより未来を想像していきたいと思っていたのではないだろうか。
今まで消極的にしか生活していなかった私だが、大学に入ってからは自分のやりたいことを思う存分やった気がする。
というより、今までそこまで深く考えて来なかった「選択」というものを自分主体でちゃんと考えるようになったと言ったほうがいいだろうか。
そうして4回生になったとき、私はどんな未来を創造したいのだろうかと考えるわけだ。
だから、「旅人」になる前の未来に向かって行きたい「トレイン」が好きになったんだろうか。
そしてそんなことを考えながら「トレイン」をもう一度聞いてみる。
すると前まではあまり気にしなかったのだが、このトレインに出てくる電車はただの電車じゃない。
僕の中の高速列車は 今日もガタガタ言いながら
夢と言う名の駅に向かって ひたすら走ってる
といった歌詞の通り、「高速列車」なのだ。
今日、その意味が分かった気がした。
確かに自分の乗っている列車は「高速」だ。
そして降りたい駅を乗り過ごすと、またその駅まで戻ることはできない。
何度も乗り継ぎをし、たまにはホームで次の電車が来るまで待ち、そして目的地へとひたすら進む。
さて、私が乗った電車の先にはどんな駅が待っているのだろうか。
じっくり窓の外の風景を楽しみながら、毎日を過ごしていきたいと思う。
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