この建物は今から200年ほど前、江戸時代末期に建てられたものらしい。
旧細川家の生家であり、藤沢薬品工業を創設した藤沢友吉の生まれた家である。
この家に掲げられている看板は現存する日本の看板の中で最も古いものらしく歴史的に見て大変基調なものである。
入り口から中に入り受付で入場券を買う。
いろいろそこで説明を受けたのだが、この宇陀市の歴史は面白い。
なんでも伊勢に抜ける伊勢街道が通ってたらしくこの近辺には様々な薬屋や宿屋、酒屋などなどいろんな建物があったらしい。
中は大変広く、いくつもの部屋に看板などが展示されていた。
まさに日本家屋といったところ。
ふすまを全部開け放したところをぜひ見てみたい。
中庭にある庭石は加工されていない石を配置し、日本の形をもしている。
なるほど確かに北海道、本州、四国、九州である。
縁側もあり、ここを曲がると内倉へ向かう廊下がある。
この家には内倉が2つ、外蔵が1つあるらしい。
なんとも贅沢な家だ。
内倉は家の奥のほう。
ドアの厚みは20cmくらいあるのだろうか。
奥の階段を見る限り、2階もあるのだろう。
こちら家の見取り図である。
一体何部屋あるのだろうか。
そして最後は土間から外にでて外蔵を見る。
前の道はかなり細めで今では主要道から離れたただの旧道なのだが、こうして塀の中に入ると広大な土地に家が建っていることがわかる。
そして昔はこの裏の山に城も建てられていたらしい。
奈良の町というものは、どこにいってもこうした歴史の息吹を感じることができるのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿