2013/12/30

2おかげ横丁の伊勢うどん ふくすけ

外宮で参拝を終えた後はひとまず休憩をいうことで内宮前にあるおかげ横丁に行くことにしました。
そこで伊勢うどんを食べるのです。
伊勢参りと言えば伊勢うどん、伊勢うどんと言えば伊勢参りです。


しかし、タクシーに乗るまでがこりゃまた大変でした。
外宮から内宮にいく参拝客が列をなしズラッと並んでいます。
仕方ないので並びますが、並んだ後にも次から次へと客がくる始末。

結局、17台タクシーが過ぎるのを待ち、18台目に乗り込みおかげ横丁まで行ってもらいました。
待ち時間は20~30分でしょうか?

タクシーの運転手の方曰く、道が混んでて内宮まで行きにくいんだとか。
そんなわけでちょっと遠回りだけど県道でなく、裏道を通ってもいいか聞かれます。

こっちは伊勢のことなんてあまり詳しくありませんし、そっちでいいですよと運転手に任せます。




こちらがストレートに内宮に行くルートです。
Googleで調べると県道32号線を通って3.5kmくらいの道のりですね。
帰りはこっちの道で帰ってきたのですが、料金は1430円くらいでした。



そしてこちらが運転手の方がすすめてくれた裏道です。
通称「御幸道路」。

距離にして約6km。
値段は2300円くらいでしょうか。
ちょっと高く遠回りになりますね。
運転手の方が稼ぎたいからそっちをすすめてくれたんじゃないの?とか思う方もいるかもしれません。

ですが、最終的にはこっちの道を選んで正解でした。
なぜならこの道、外宮から内宮まで参拝するときに天皇陛下などが参拝経路として利用する道なのです。
別名「御幸通り」、「お成り街道」と呼ばれているらしく、街道沿いには街路樹や石灯籠がズラッと並んでいます。
この石灯籠も色々問題が合ったらしいですが、街道沿いに並ぶその姿は参拝道としてはかなり雰囲気が出てます。
その数なんと541基!

灯籠には六芒星が刻んであり、そのせいでいろんな逸話も合ったりなかったり。
面白いんでみなさんも暇があるときに調べてみてください。

それ以外にもこの道は結構いいんですよ。
外宮を出て、街並を抜けるとちょっした森の中の道を通るのですが、そこに神宮徴古館、神宮美術館などがあります。
そしてその向かいには皇學館大学があり、そこから下り坂を下った先に三貴子の一人「月讀尊」を祀る「月讀宮」があります。


そしてその先、交差点を曲がった先に猿田彦神社があります。
天照大御神の子の子、つまり孫のニニギ(邇邇芸命)が葦原中国(あしはらのなかつくに:黄泉の国と高天原の間にある国つまりは日本のこと)を統治するために高天原から降りてくる際、その道案内をしたのが「猿田彦大神」です。

道案内の神でほんとはここに寄ってから外宮→内宮と参拝した方がいいとタクシーの運転手さんに教えてもらいました。
なるほど。

とまぁ、いろんな神社を横目に見ながらタクシーの運転手さんに色々教わりながらおかげ横丁に向かいます。
ほんとにこの人は伊勢が好きなんだなぁと思える運転手さんでした。
そしておかげ横丁の入り口に近くに停めてもらって料金を払ってさぁ行きますか。


おかげ横丁西側から用水路をわたって入るとまずなんか楽しげな猫が迎えてくれました。

ふむ。
良い踊り。


そして中に入っていきますが、おや?
あまり人がいない・・・



ということはなかったぜ!
年末なのにすごい人。


とりあえず目当ての伊勢うどん屋に向かいます。
向かったのはパンフレットにもあった伊勢うどん「ふくすけ」。

他にもあるでしょうが色々物色する時間はないですしそこで昼食を食べることにします。



ちょうどおかげ横丁の真ん中辺りあるのがこの「ふくすけ」。
店は開放的な感じで店内には座敷、そしてあとは椅子が並べてあり、自由にそこに座って食べる感じです。


しかし、人が多い日には空いてる席を探すのも大変。
運良く目の前の席が空いたので一緒に来た連れに取ってもらって自分は並びに行きます。



しかし最後尾は一体どこなんだ?と言いたくなるほど人が並んでます。
しかし、噂によると伊勢うどんはこのように多くの参拝客を裁くために生み出されたものらしいので大丈夫!そう思って自分も最後尾に・・・。

並んでいる間、店の壁に貼られた薀蓄を読んでおきます。


ふむふむ、なるほど。
おつゆまで食べるといいのか。
しかし、たしか伊勢うどんのつゆってかなり濃かったような・・・?

まぁ、しかし美味しいお召し上がり方なのだからそれに従わざるをえないでしょう。



そしてメニュー。
普通の伊勢うどんは450円
あとはトッピングによって値段が変わります。

もともと色々乗っけて味わうものじゃないのでシンプルな伊勢うどんを頼みます。
連れの一人は月見伊勢うどんにしてました。
なるほど、それなら濃いつゆも良い感じに薄まるかも。


そして長い列の先にレジがあり、そこで先に会計をすませます。
伊勢うどん3つに月見伊勢うどん1つ。
そして札をもらいます。

出来上がったらその番号で呼ばれるのでまたしばらく待ちます。
番号は11番ですね。

先ほど呼ばれた番号が86番とか言ってました。
・・・どのくらい待つのだろう。


お茶でも飲んでちょっと一服。
寒空の下熱いくらいのお茶が冷えた身体にしみります。

そういえば一緒にいた連れの一人がいない。
何やら豚まんを買いに行ったそうですが、目の前で売り切れいま蒸しているそうです。
お時間20分なり。

さてうどんと豚まんとどっちが一緒に来るでしょうか・・・。


正解は・・・・ほぼ同時でした。


そう、これが「伊勢うどん」。

この地方では江戸時代以前からうどんが食べられていましたが、もともと農民が手間がかからず延ばす手間がいらない太い麺に安く済むネギだけの具をかけ、地味噌のたまりをつけて食べていたそうです。

それが浦田町橋本屋七代目である小倉小兵が伊勢参りに来た参拝客に出し始めたのが伊勢うどんの始まりと言われています。
参拝客に素早く提供できるよううどんの麺は常に茹で続けていたこと、長旅をして疲労が溜まった参拝客に対し消化がよくなるようになどの理由から麺は柔らかいという特徴をもったと言われています。

そして茹で続けた麺に少量のつゆ(タレ)をかけて出すため、大量の参拝客をさばくことが出来、まさに伊勢神宮界隈の名物料理といえるでしょう。



普通のうどんをイメージしているとそのギャップに驚くと思います。
よくネットとかではコシがないでろでろのうどんに味の濃いダシをかけるだけの不味い料理と書かれてますのでちょっと不安(期待)していましたが、そんな感じなのでしょう。

では麺にダシをよくからめ食べていきます。
ふむ。

確かにこれは普通のうどんと一緒の食べ物と思って食べればがっかりするかもしれませんね。
江戸前寿司と押し寿司くらいの差があるでしょうか。

ですが、名物に美味いものなしじゃないですが、伊勢うどんがこうであるにはちゃんとした理由がありそれで何百年も食べられ続けてきたのですからこれはこれでいいと思いますけどね。

ダシもただ塩っぱいだけじゃなく適度な甘味というか旨味もあるし、悪い味ではありませんよ。
どうせここでしか食べれない(色んな意味で)ものですしね。

噂の伊勢うどんを食べれてよかったです。

ちなみに美味しいか不味いか聞かれたら、観光地ならありだと答えておきましょう。
近所に店ができてたとえこれが450円で出されても行かないでしょうね・・・。


ここだから食べれる、ここでしか食べれないうどん。
それが伊勢うどんです。

さて腹ごしらえが終わったらいよいよ内宮に向かいます。

午後も歩きますよ!


お伊勢参り ~内宮編~ に続く→


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

2 件のコメント:

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    おじゃまします!記事読ませていただきました!今日は暇な時間があったのでいろいろ見ていてたどり着きました!次の更新も楽しみにしています!また来ますね!

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    ��あなたのブログの反応率を上げるコピーライター@鈴木ゆうたろうさん
    コメントありがとうございます。
    できるだけ毎日更新できるようがんばりますのでまた見に来て下さいね。

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