2013/12/23

大東市、住道の松屋

その日は朝から電車に揺られ大阪府大東市に用事に来ていた。
久しぶりに6時前に起き、用意をして7時前の電車に乗る。

この街に来るのは初めてだが、最近はスマホがあるので前もって下調べを綿密にする必要もなければ下見にくる必要もない。
ただ、電車の時間をこれもまたスマホで調べたら後は駅についた後地図を見ながら目的地まで歩いて行くだけだ。

片道2キロ、徒歩で20分と出た。
駅のロータリーからは直通バスも出ているらしい。
だがやめた。

20分や30分くらい歩くのは苦じゃない。
むしろ最近は運動不足なので丁度いい散歩ではないか。

初めての街をブラブラ歩くのも悪いもんじゃない。
朝はちょっとバタバタしたため朝食はとってない。

しかしポケットに入れてきたチョコを2つほど食べると空腹で鳴っていたお腹が収まる。
流石だ。
チョコは栄養価も高く、遭難した時や試験があるときの栄養・糖分補給に最適だ。
カフェインも多く含まれており、眠気覚ましにもなる。


私は余裕がある方が好きなので少し早歩きで、それでも周りをよく見渡しながら目的地まで歩いて行く。
そして予定時間の30分前には目的地に到着。

あとは用事を済ませるだけだ。


そして無事用事は午前中で終了。
時計を見ると11時30分を回っていた頃だろうか。
お腹はそこまで空いてない。
これもチョコのおかげかな?

しかし、家に帰ってから食べるのも中途半端な時間である。
ここから駅まで歩いて電車に乗って家にたどり着くのは3時半くらいだろうか。
もう3時のおやつの時間ではないか。

こんな時間に食事をしたら今度は晩御飯が食べられなくなる。
しかし、駅に着いて電車に乗れば後は乗り換えはするがそのまま家の最寄りの駅まで一直線だ。
食事をするなら必然的にこの近くで探さないといけない。

さて、何を食べるか・・・。

最近はそこまでケチ臭い考えは無いが、やはり外でそれも用事の合間や終わった後に食べるご飯にお金をかけるということは慣れない。

ここに来るまで歩いてきた道を思い浮かべる。
どんな店があった?


まず、大通りに出たら道路を挟んでびっくりドンキーがある。
言わずと知れたハンバーグ屋である。
だが私の好みじゃない。

そして大通りを歩いて行き交差点で曲がってすぐにはラーメン屋。
ふむ、ラーメンは当たり外れはあるがそこまでまずい店もあまりないだろう。
そう思って入ろうかと迷ったが看板にある文字は「つけ麺」だった。

つけ麺。
1度は私も食べたことがある。
別に不味い訳じゃなかったが特別美味いものでもない。
某漫画にもあったが冷たい麺を温かいつゆで食べるつけ麺は、食べていくとつゆの温度もどんどん下がり、結局はヌルくて不味い。
もちろん、つゆが冷めない工夫を凝らしてる店もあるが、それならもう普通のラーメンでもいい。
今は寒いのだし。

というわけで私はそのつけ麺屋をスルーした。
もう1つラーメン屋があったがそこも寂れてそうなのでパス。

さてさて、どうする。
私は一体何が食いたいのだ。

そして駅に向かっている途中にあったのがこれだ。


日本の3大牛丼チェーン店「松屋」。
私はあまりこの店を利用したことはない。


住んでる近くになかったのもあるし、この雰囲気があまり受け付けないのだ。
だが、たまにはいいんじゃないか?
結局、時間と金を浪費せず用事ついでに食べる食事なんてこういうものになるのだ。
私はちょっと迷ったが、松屋のガラスドアを開け店内に入っていった。


店内に入るとまず出迎えてくれるのは食券を買うための自動販売機である。
そう、これが私は嫌いなのだ。
もちろん、これが導入される意味は理解できる。


レジ作業をより早く正確にでき、円滑に人が注文・支払いができ、人件費を削減できる。
また注文ミスも起きにくいうえに、たまにすき家などで起こる強盗なんてものも起きない。
企業側からしたら願ったり叶ったりのシステムであるし、利用者側も煩わしい店員とのやり取りをしなくてすむ。
まさにWin-Winの関係だ。


だが、私は食券機は嫌いなのだ。
まず情緒がない。


例え牛丼屋でも、ファーストフード店でもどっしり腰を落として食べる限りは自分の食べるものはちゃんと決めたい。
しかし、この食券システムはそんな余地など無い。
ただ、食券機に貼られている小さな写真か周りのメニューを眺め、コインを入れボタンを押す。
そしてお釣りを受取る。


私はもっと落ち着いてメニューを見たいのだ。
例え選ぶものが牛めし並と頭では決まっていても他にどんなメニューがあるか目を通しておきたい。

これがすき家なら、店に入り「いらっしゃいませ!」の声がかかり、好きな所に座る。
すると店員が水を持ってくるのでそれを一口飲みながら、メニューを開き何を食べるか考える。
もちろん、いつも頼むのは牛丼並+サラダセット。
サッとメニューに目を通し、目新しいものがなければすぐ注文する。

「すみませ~ん!注文いいですか?牛丼並、サラダセットで。」
「牛丼並、サラダセットですね?分かりました、少々お待ちください。」


そんなやり取りを終たら、牛丼が来るまでの束の間を水を飲みながら今日は何のドレッシングを使おうかと考えながら潰すのだ。


だが、この松屋にはそんなものはない。
食券を買ったらそれを手に握りながら、店内に入り、席についてそれをカウンターに置く。
店員は水を持ってきて、そのついでに券をもぎり奥に帰っていく。


確かに合理的だ。
ただそれだけだ。


今回注文したのは「牛丼並+サラダセット、半熟卵サービス」だ。
サラダセットを注文すると生卵か半熟卵が無料で付いてくるというので迷わずこれにした。
久しぶりの牛めしである。


まずはサラダにドレッシングをかける。
和風が良かったのだがここにはフレンチドレッシングしかなかった。
あとは醤油、ポン酢、焼肉、などなど。
慣れてる人はこれらで牛めしの味付けをして楽しむらしいが・・・。


紅しょうがと七味唐辛子を牛めしにかけ、「いただきます。」と一言。
味噌汁の一口すすり、サラダを食べ、牛めしと進んでいく。


半熟卵は醤油をかけて食べようかと思ったが、味噌汁の味がやけに塩っぱい。
こういう店ならありがちだが、ここで更に醤油によって塩分を追加する気はなく、牛めしにかけて食べることにした。


牛めしの味はごく普通。
肉質は悪くない。
牛丼屋はすき家がオージー・メキシコ・アメリカ、吉野家がアメリカ、松屋がアメリア・カナダだそうだがどの店も少しずつ違う。
吉野家の肉はどうもぼそぼそしてる気がしてならない。


また吉野家の味付けはちょっと濃い目、関東風に言うと塩っぱ目。
すき家は甘め、松屋はその中間といった感じ。


私の好みはすき家がベスト。
多分いろんなトッピングにも合うようあのような味付けになってる気がする。



松屋は特に特徴のない味。
ついでに言うと紅しょうがも七味唐辛子もあまり味がしない。
ふ~む。


そして完食。
「ごちそうさまでした」


そして店を出る。
この時も吉野家やすき家ならレジやカウンターで支払いをするため、店員に向かって「ごちそうさま」と一声かけることができる。
どんな店であっても、料理を出してくれた店員対する感謝を忘れてはならないと私は思う。
挨拶はできるだけ自分から口に出せるように。
それが私のモットーだ。


だが、松屋は中の客に料理を出した後は店員が奥に引っ込んでしまう。
ドアの開閉するチャイムがなったら、奥から出て来るがそれでは挨拶をするタイミングがズレる。


しかしこれも現代社会に対するひとつの答えなんだろうなぁ。
そんなことを思いながら今日は帰路についた。




ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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