やって来ました!マツダ本社!!
こうやって見ると普通の会社だなと思うかもしれませんが、このすぐそばには工場みたいな建物がズラッと並びそれも全部本社で様々な研究・開発をしているみたいです。
とりあえず、本社内は写真禁止らしいので玄関を撮ってあとはカメラをしまっておきましょう。
マツダミュージアムの見学は事前予約が必要で、受付にに行って話を聞くと13時から見学の受付開始と言われました。
あと40分ほどでしょうか。
結構中途半端な時間。
すると受付の人がビル内にタリーズコーヒーがあり、このバッチを付けてそこを利用するなら100円割引になりますとのこと。
せっかくなんでマツダ社内のタリーズコーヒーを利用することにしました。
このエリアは最近改装するらしく、デザイナーの方々があれこれ話し合ってました。
横の展示室も改装中らしく、現行車とかも見れなかったのでちょっと残念ですね。
新型デミオも置いてなかったし。
結構見れることを楽しみにしてた連れは残念がってました。
本社なのに置いてないなんて!とか言ってもないもんはないんだからしかたねー。
まぁ、コーヒーでも飲みながら見学の時間が来るのを待ちましょう。
そして時間が来たらまた受付まで行き、予約を確認してもらってからバスに乗りマツダミュージアムに向かいます。
向かってる途中にはマツダの工場の側の道を通り、そこでも色々ガイドをしてもらいました。
そしてマツダ専用の橋(!)を通り、工場敷地内に作られてたマツダミュージアム前に到着。
途中、工場敷地内を新型デミオっぽい車が通っててちょっとテンションが上がりました。
ちなみに工場敷地内は基本撮影禁止。
ただしミュージアム内は撮影OKです。
入ってすぐには最新型のアテンザ、アクセラがお出迎え。
フルスカイアクティブで設計された魂動デザインの車です。
最近のマツダの顔ですね。
そして入り口奥のスクリーンでマツダの歴史のビデオを10分ほど見てからいよいよミュージアム見学が始まります。
ガイドの人に付いて行きながら2階に上がり展示室へ。
まず最初の展示室ではこれまでマツダが販売してきた様々な車が展示してあります。
このコスモスポーツは世界初のロータリーエンジンを搭載した車。
今なお根強いファンがおり、たまにオーナーズクラブで集まったりしてますね。
1967年販売、もう50年近く前の車になるんですねぇ。
しかし、このスラっとしたデザインは最高です。
他にもオート三輪や三輪トラックなどもあります。
他にもマツダが初めて作った四輪駆動車であるR360。
ロータリーエンジンといえばこの車、初代RX-7などもあります。
そして個人的な目玉商品がこちら。
マツダ 787B。
見ての通り競技用車両なのですがこれはル・マン24時間レースに実際に運転された車です。
マツダは日本の車会社としては初めてであり唯一ル・マンを優勝した会社でもあります。
世界で唯一のロータリーエンジンを積んでル・マンを走った車。
それがこの787Bなのです。
そしてそのロータリーエンジンがル・マンから消えるその年に見事総合優勝を果たしたという、とてもドラマチックな車なんですねぇ。
最後、この車が走りきった時、運転手のハーバートは長時間の運転で脱水症状で倒れ、表彰台に上がれなかったのです。
まさにマツダのレースにかける意地と執念の結晶とも言える車です。
そのロータリーエンジンも今はもう生産されない過去の遺物となってしまいました。
世界で唯一のロータリーエンジンを搭載した市販車、RX-8は2012年に生産終了。
燃費がまず第一に叫ばれる今日ですが、またロータリーエンジンの音がこの世に帰ってきてくれることを心待ちに待っていますよ。
ロータリーゾーンを抜けたら次は車ができるまでを解説したゾーンです。
こちらはスカイアクティブ第一弾、CX-5を例にして設計から製造までが解説されております。
上の写真はトランスミッションでしょうか。
マツダの掲げる新世代技術”スカイアクティブ”。
これは1から車を再設計することで、車の安全性、燃費、環境性、ドライビングなどあらゆる点を向上させるための技術を指します。
パッと目につくのは新エンジン”スカイアクティブエンジン”ですが、その他のパーツも全て吟味され再設計されてるのです。
このトランスミッションも新設計されたパーツの一つ。
近年では燃費を稼ぐため、他社はCVTやDCT(デュアルクラッチトランスミッション)などを採用してますが、マツダはここにきて新しい6速AT(オートマチックトランスミッション)と6速MT(マニュアルトランスミッション)を作りました。
次世代スカイアクティブ車は”走り”をメインに置き、それに合せて安全性や環境性を追従させる感じで設計しているように見えます。
ここにきて自社製ATとMTを再設計し製造することにしたもの、ATのもつダイレクト感とメリハリ感のある走りがマツダに合っていると開発者が思ったからでしょう。
続いてシャシーです。
シャシーは車の駆動系、要は足回りをまとめたパーツ群のこと。
マツダはコンパクトカー以外は全て後輪マルチリンク式サスペンションを搭載しています。
他の会社ならばコストや場所を取らないトーションビーム式などがミニバンなどに採用していますが、マツダはそこは妥協していません。
そしてフレームと外装ですね。
フレームもスカイアクティブフレームとしてより軽くそして剛性のあるフレームを設計しております。
外装は空力なども考え、かつデザインも魂動デザインを踏襲し他の日本車にない斬新なデザインをしてますよね。
続いては製造工程です。
まずは金属の合板を切り出し、
プレス!!
よくボディのプレスラインとか言いますが、ほんとに1枚板からプレスして形にしてるんですねぇ。
分かって入るけど実際見るとちょっと感動。
そして不要な部分を切り出し、
各パーツと組み合わせ、
塗装していきます。
そのあとまた各パーツにバラしていろんな部品を組み込んでいくわけですね。
この塗装ですが結構技術がいるもので。
塗料の配合や吹きかけ方などで全然色が違ってくるんですよ。
ですから、実は厳密に言うと1車1車微妙に色味が違うんです。
ある程度ここからここまでの色味の範囲でっていうのはありますがね。
ですので、事故ってそこだけ塗り直すとかなると周りの色と全く一緒に塗るとか不可能なんですよね。
塗料の配合が微妙に変わっただけで色みが変わってしまうので。
ですのでそういう場合は少しずつ配合を変えていきできるだけ他の部分に似た色を作り出しながら塗っていくというわけ。
色ってほんと面白いですね。
そして魂動デザインのコンセプトカー”雄(タケリ)”です。
ほぼこのデザインでアテンザが出たときはほんと感動しました。
普通コンセプトカーというのは量産とか考えず作っちゃうので、実際出てくるのは凡庸なデザインになりがちなんですよね。
それをほぼそのまま出すのは中々できることではありません。
マツダが如何にデザインに拘りを持って作っているか分かりますね。
サイドラインもとても美しいです。
フロントフェンダーからリアフェンダーまですっと流れるようなラインが長めのボディにメリハリを付けてくれてるような感じがします。
車体下部にあるリアに上に向かったラインもいいですね。
何と言うか躍動的な感じです。
”雄(タケリ)”は動物が走るときの体つき、躍動的をイメージして作られたそうな。
生き物って走ったりするときどこか伸ばしたら、逆にそれと対応してどこか縮んだりしてそういうメリハリがあるんですよね。
そういった躍動感がマツダの走りにこだわる車のデザインに合っているんでしょう。
最後は未来技術として水素ロータリーエンジンなどの車が展示してありました。
最近はコンパクトなロータリーエンジンで充電し、電気で走らすREレンジエクステンダーのデミオなどが発表されましたが、そうやってどんな形にしろロータリーエンジンが続いていく未来を私は願っていますよ。
というわけで、今回のマツダミュージアムの見学はここまで。
あとは工場見学をしましたが、そこは写真に撮れませんでした。
しかし、工場のラインを見るだけでもとても楽しい。
言ってよかったと思います。
そして!
行った前日に発表された新型ロードスター。
それも敷地内を走っているのを見かけちゃいました!!
いや~カッコイイ!!
早く実車にも乗ってみたいです。
様々なワクワクを提供してくれ、そして更にそれを実現させてくれる。
これからもマツダには”走る喜び”な車を作っていって貰いたいです。
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